大学の国際化推進

京都大学は、1897年の創立以来、「自重自敬」の精神に基づき「自由の学風」を継承、発展させ、先導的な人材を育成するとともに卓越した研究により学術の発展に寄与してきた。

古来より多様な文化を積極的に取り入れ、新たな価値を創造し続けてきた京都の地にあって、本学は、多文化理解に根差したネットワークにより世界と繋がり、地球社会の調和ある共存の実現を目指してきた。

人類を取り巻く地球規模の諸課題に対する果敢な挑戦が求められる今日、より一層の学術の発展を通じた地球社会への貢献に向け、さらなる国際化を推進する時を迎えている。本学は世界に伍する大学として、高い専門性に根差した支援体制の下で、国際的な教育研究活動をよりダイナミックに展開する。

京都大学は、豊かで重厚な伝統を継承しつつ、世界の中で輝く知の拠点であり続けるために、この「国際化推進基本コンセプト」をもって目指すべきビジョンを示し、その実現を通じて持続可能な地球社会の構築に貢献する。

学生の国際性を涵養する教育の展開

京都大学は、学生の個性と自発性を尊重しつつ、多様性と国際性に富んだ教育環境の下、世界に通用する知識・能力と異文化に対する理解力・包容力をもって地球社会の発展に貢献する人材を育成する。

アプローチ

  • 魅力あるアカデミック・プログラムとカリキュラムの提供
  • 海外有力大学等との連携拡充による学生の国際流動性の促進
  • 国際的な学生交流環境の整備と総合的学生支援体制の構築

独創性溢れる研究の世界的展開

京都大学は、グローバルに展開する海外交流・研究拠点を活用し、産官学にまたがるパートナーとの連携を推進するとともに、国際色豊かで多様性が協奏する刺激的な研究環境を整備し、先端的、革新的かつ独創的な学術研究を展開する。

アプローチ

  • パートナーシップの戦略的展開に基づく研究者の国際流動性の促進
  • 国際的な産官学ネットワーク構築による研究資源・研究成果の有効活用
  • 戦略的な広報による研究活動・研究成果の国際発信
  • 国際通用性のある研究環境の整備

地球社会の調和ある共存に資する活動の推進

京都大学は、全ての構成員に対して世界が直面する課題の認識と人権意識の向上を促し、他者理解に基づく高い倫理性に裏付けられた活動により、地球社会の発展と幸福の実現に貢献する。

アプローチ

  • 高い専門性と地球市民としての自覚を持った人材の育成と輩出
  • 国際的な教育研究の展開に基づく地球社会の持続的発展への貢献
  • 社会的・文化的多様性に配慮したキャンパス環境の整備
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