“Japan France Workshop on Photo-active Nanomaterials with Cooperative and Synergetic Responses” を開催(3/27・フランス・カシャン)


 

京都大学とENS Paris-Saclay校(フランス国立高等師範学校パリ・サクレー校)は、光物性、ナノ材料分野において共同研究を実施しています。この度、ENS Paris-Saclay校が主幹をとなる、フランス国立科学研究センター(CNRS)国際共同ラボ事業(LIA: International Associate Laboratory)が採択となり、本学も参画することとなりました。
“Photo-active Nanomaterials with Cooperative and Synergetic Responses- Nano-synergetics”をテーマとする本事業には、本学のほか大阪大学、奈良先端科学技術大学院大学、青山学院大学、リール大学(Lille)が参加予定であり、これらの日仏の各機関の研究室を研究者と学生が横断的に活用することで、従来の体制では実現しえなかった、国際的かつ先駆的な共同研究・教育プログラムを展開することを目指すものです。

2017年3月27日、ENS Paris-Saclay校(於カシャン)において、そのキックオフシンポジウムが開催されました。本学から、本事業の代表となる松田建児教授(工学研究科合成・生物化学専攻)および欧州拠点スタッフが参加しました。シンポジウムでは、ENS Paris-Saclay校Pierre-Paul Zalio学長、中谷圭太郎副学長、およびCNRS化学研究所副所長によるご挨拶の後、各大学の教員による研究発表が行われました。松田教授は、“Self Assembly of Diarylethene at the Solid/Liquid Interface: Cooperative Assembly and Chiral Discrimination”というタイトルで、基調講演を行いました。定員100名の教室が満席となるほど多くの聴衆が集まり、活発な意見交換が行われました。
昼休憩、夜のカクテルの際には、学生による卒業・修士研究のポスターセッションが実施され、参加者の投票により優秀ポスター賞を選定する、という試みも行われました。

本学が参画するCNRSの国際共同ラボ事業としては、ボルドー大学(2015)、レンヌ工科大学(2016)に続く事業となります。準備フェーズを経て、2018年から本格的な交流が開始される予定です。仏国における本学の新たな研究拠点として、今後の活発な交流が期待されます。

参考:
・京都大学工学研究科合成・生物化学専攻 物理有機化学分野 松田研究室: http://www.sbchem.kyoto-u.ac.jp/matsuda-lab/
・ENS Paris-Saclay校:http://www.ens-cachan.fr/
・ENS Paris-Saclay校 PPSM Laboratory:http://www.ppsm.ens-cachan.fr/

 ENS Paris-Saclay学長による開会のご挨拶   

松田建児教授(工学研究科)の発表

 会場の様子

学生のポスターセッション

 

 


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