活動紹介・若手研究者レポート
[Kamogawa Talk 05]
学術とアート・文化の対話「マインドフルネス」―自分を知る、他者とつながる
ゲーテ・インスティトゥート 大阪・京都/ヴィラ鴨川 × 京都大学総合研究推進本部 共催
日時: 2025年11月12日(水) 18:00〜19:30
場所:ゲーテ・インスティトゥート・ヴィラ鴨川

第5回 Kamogawa Talk  学術とアート・文化の対話「マインドフルネス」-自分を知る、他者とつながる」

日 時:  2025年11月12日(水) 18:00-19:30  

言 語: 日本語・英語(逐次通訳)

場 所: ゲーテ・インスティトゥート・ヴィラ鴨川, 京都

スピーカー: カロリーネ・レードル
       マルク=アンリ・デロッシュ

司会:柴田惇朗

 

第5回 Kamogawa Talkの概要

Kamogawa Talk は、ゲーテ・インスティトゥート 大阪・京都/ヴィラ鴨川 と京都大学総合研究推進本部(KURA) が共同で実施し、若者世代の日独交流と、学術とアート・文化の対話を促進するトークシリーズです。“Art meets academia”をコンセプトに、リラックスした雰囲気で、研究者、学生、クリエイターだけでなく、広く関心のある方々が、オープンに交流する場を目指します。

 

自分らしさと豊かなコミュニケーションのために

「マインドフルネス」とは、「いまこの瞬間に心を留める、注意を向ける」といった意味で、近年、ストレス軽減、創造性の向上などの目的で医療、企業、教育の現場で、世界的に注目されるようになってきました。仏教の瞑想を源流にもつこの考え方は、過去や未来にとらわれず、現在に集中することで、自分を見つめなおすことにつながります。

このトークでは、ゲストに、ヨーロッパの映画やテレビ業界で俳優として活躍し、またエデュケーター/認定コーチとして教育の分野で20年にわたり国際的に活動する、カロリーネ・レードル氏、そして、チベット仏教文献のマインドフルネスを専門とする、マルク=アンリ・デロッシュ氏(京都大学)を迎え、「マインドフルネス」という言葉を中心に、自己表現と、そこから広がる他者とのつながりについて語り合います。司会は、芸術社会学の研究者 柴田惇朗氏(立命館大学)が務めます。

社会生活や学問において、人の内面や性格、ジェスチャーや声の響きなど、科学的な事実や結果だけで語れない要素を考慮することは、なぜ重要なのでしょうか?自分を理解し、無理をせずに自分を表現することは、どう習得すればよいでしょうか?また、こうした視点は、他者や社会との関わり、コミュニケーションのあり方にどのような影響を与えるでしょうか?参加者の皆さんの経験やご意見も、ぜひお聞かせください。

 

【スピーカー】

  • カロリーネ・レードル 

ヨーロッパの映画やテレビ業界で40年以上にわたり俳優として培った経験を生かし、エデュケーター、認定コーチ、メンターとして、教育・芸術・企業をつなぐ架け橋となり、20年以上にわたり37か国以上の人々と関わる。そのトレーニングでは、パフォーマンスの技術、身体の動き、自己成長やキャリア形成のためのメソッドを統合したホリスティックなアプローチにより、学生、アーティスト、若手社員や研究者たちが、創造性と協働を育みながら、自らの可能性を最大限に引き出すことを促す。2016年ベルリンに合気道の道場を設立、指導者(合気会・三段)としても活動している。

 

  • マルク=アンリ・デロッシュ

京都大学大学院総合生存学館准教授。同大学院にて仏教哲学を教え、学際的な大学院セミナーであるマインドフルリビング研究会を監修している。フランスに生まれ、高等研究実習院(École Pratique des Hautes Études、ソルボンヌ、パリ)にて東洋学の修士号および博士号を取得。また、Oxford Mindfulness Foundation認定の「人生のためのマインドフルネス認知療法」(Mindfulness-Based Cognitive Therapy for Life, MBCT-L)指導資格を持つ。研究の焦点は仏教における心と瞑想の理論であり、現代における注意の倫理学とマインドフルネスの哲学を明確にすることを究極の目標としている。6冊の著書を執筆・編集しており、研究論文はAsian Philosophy、Philosophy East and West、Journal of Buddhist Ethics、Mindfulnessなどの国際誌に掲載されている。2008年より京都に在住し、アジア、特にチベット・ヒマラヤ文化圏を広く旅している。

 

【司会】

  • 柴田惇朗

芸術社会学。京都の小劇場演劇シーンを中心に調査を通じて、創作のプロセスと価値の言説に関する研究を行っている。近年はパフォーミングアーツ・グループ「ソノノチ」にアーカイブ担当として参加し、長期でフィールドワークを実施中。主な刊行物に「舞台芸術において表明/実践される『集合モデル』」(論文、2024)など。立命館大学大学院先端総合学術研究科・博士後期課程在学中。サントリー文化財団 鳥井フェロー 。

 

【申し込み】締め切り:2025年11月11日(火)17:00

事前申し込み制のため、申し込みフォームよりお申し込みください。※当日参加不可

申し込みフォームは<こちら

 

【お問合せ先】

E-mail: kura-int*mail2.adm.kyoto-u.ac.jp *を@に置き換えてください