【参加報告】APRU Student Leaders Forum 2013

イベント名 APRU Student Leaders Forum 2013
開催日 2013年6月24日-28日
開催場所 極東連邦大学(ロシア)
参加報告者 工学部地球工学科4年生 宮崎祐輔

環太平洋大学協会(APRU)のAPRU Student Leaders Forum 2013が6月25日~27日、極東連邦大学(ロシア・ウラジオストク)にて開催され、本学の代表として、工学部地球工学科4年生 宮崎祐輔が出席しました。以下にその会議の内容について報告します。

 

APRU (Association of Pacific Rim Universities)は、環太平洋地域の16カ国(地域)42大学が加盟する国際大学連合です。環太平洋圏の主要大学間の相互理解を深めることにより、環太平洋地域にとって重要な諸問題(例えば、経済発展、都市化、技術移転、高齢化社会等)に対し、教育・研究の分野から協力・貢献することを目的として、1997年に設立されました。本学は、APRUの設立メンバーの一つであり、これまで様々な事業に積極的に参加しています。

 

本企画は、将来アジア環太平洋地域を牽引するリーダーの育成を目的としています。取り組みの内容は以下の通りです。各参加者が「Project proposal of the issues the students face in your university」というテーマに沿って事前に用意した企画案からAPRU大学間で共通の問題を取り上げ、それぞれの学生の専攻から4分野の活動グループ(student self-governance, engineering and natural sciences & academic mobility, public diplomacy and volunteerism)に分かれ、それぞれのグループで共通の問題点を打開する企画を議論し、最終日にAPRUの学長の皆様の前で企画発表を行いました。以下に4グループの企画の提案を簡略に示します。

 

Volunteerism groupでは、アジア環太平洋地域での学生ボランティア活動の実績や学生の体験を共有し、またそれらのデータベースを造ることを起草しました。私が参加したengineering and natural sciences & academic mobility groupでは、APRUに在籍する修士・博士課程の研究者たちによるAPRU間での共同研究を促進するために、APRUの若手研究者のデータバンクを構築することを提案しました。

 

Public diplomacy groupでは、今回の学生会議のような重要なAPRU間の交流イベントを告知するためのウェブサイトの立ち上げを提案しました。Student self-government groupでは、学生たちが課外活動をもっと活発に行うための奨学金制度の創設を要望し、またそれを企画しました。

 

特筆すべきこととして、すべてのグループで共通して、APRU間の企画の実現のためにICT(information communication technology)の利用を模索していたことが挙げられます。これはAPRU間での情報の共有機会が欠如していると全てのグループが認識していたことが理由だと考えられます。またこれら企画案の実現のために、参加者の多くがAPRU Youth Associationの設立の必要性を認識し、その可能性についても議論が行われました。

 

この第一回学生会議は、ロシア、ウラジオストクに位置する極東連邦大学にて6月25日より3日間開催されました。日本、中国、韓国、シンガポール、香港、インドネシアそしてオーストラリアの7地域にあるAPRU加盟大学の15大学から50名の学生がこの会議に参加しました。各国から集まった学生リーダー達は熱い議論を交わし、その濃密な時間は盛況のうちに幕を閉じました。

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極東連邦大学学長による挨拶

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国際交流推進機構長の森先生、京都大学職員の方々と共に

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