飯田 圭輔 (いいだ けいすけ)
所属:京都大学研究推進部研究推進課
期間:平成28年9月から平成29年3月(約6ヶ月)

留学説明会の来場者に向けて
京都大学の紹介を行なう様子


学生牢にて

■業務について
 ハイデルベルクオフィスの4つのミッション(研究活動支援、教育活動支援、本学の国際化、及びネットワーキング)に基づき、日常的にオフィスの会計・総務業務等を行うとともに、主に教育活動支援に係る活動を主担当とし、欧州で開催された留学説明会でのブース対応や説明会参加者向けの大学紹介のプレゼンテーション、及びオフィスに来訪した学生等の留学相談等を行いました。ロンドンの留学説明会でブース対応を行った時は、会場に入るための行列ができるほどの多数の来場者の対応に追われて大変でしたが、同時に、このイベントがブース来訪者にとって京都大学に留学するきっかけになるかもしれないと想像を膨らませる楽しさも感じることができた事はこれからも大学職員として働く上で大きな財産になりました。
そのほか、主に研究活動支援を担当するURAと欧州の協定校を複数訪問し、学生・研究者交流や共同研究に関する意見交換などを行い、また、日独6大学のコンソーシアムであるヘキサゴンの連絡事務所として、同コンソーシアムにおける独国側大学の担当者との連絡会議に参加しました。ドイツの大学に勤務する職員の様子を身近で観察することができ、役割と責任が明確に整理された少数精鋭でスピーディな意思決定を行う様子は、組織運営の観点から学べる要素があるのではと考えさせられました。

■日常生活について
ドイツにはこれまで旅行もしたことがなかったので、余暇を利用してドイツ国内の都市を訪問しました。また、ドイツに限らず周辺国も年末年始は周遊し、日本からではなかなか行く機会の無い場所を巡ることが出来たことは良い経験となりました。個人的に特に印象的だったのが、イタリアの4都市(ミラノ、ヴェネツィア、フィレンツェ、ローマ)を巡ったときに、世界遺産の数にも圧倒されましたが、何より道路や建物などの文化財周辺の環境も含めて保存されており、都市としての統一感があったことに対して、歴史的な出来事のあった場所がコンビニや居酒屋になってしまっている場合もある京都との違いを感じたことです。 また、ハイデルベルク滞在中は、平日の業務終了後に語学学校に通ってドイツ語を学習しており、最終的にはレストランでの注文や買い物等の旅行会話レベルのやり取りについては独語で完結することができるほどに上達したため、帰国後も忘れてしまうことのないよう独学に励みたいと思います。

■研修を振り返って
 今回の滞在を通じて得られた経験は、大学における事務職員の国際化について考える良い機会となり、それはURA(リサーチ・アドミニストレーター)やIEA(国際教育アドミ二ストレーター)等の近年増えている専門職とも異なる視点から大学にフィードバックできるものと考えています。帰国後は当初所属していた研究推進課に復帰して京都大学次世代研究者育成支援事業「白眉プロジェクト」の運営支援を担当しておりますが、外国人研究者の対応や研究に関する国際ワークショップの開催支援等も業務に含まれており、初めて来日された海外の大学からのゲストに京都や京都大学の案内を行ったり、外国人研究者の研究関連の事務に関する相談に対応したりと、早速自身の経験を強みとして実務に活かすことができているように感じています。

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