西浦 麻衣 (にしうら まい)
所属:京都大学iPS細胞研究所(CiRA)財務掛
期間:平成27年10月から平成28年3月(約6ヶ月)


 留学フェア


 クリスマスマーケット

■印象に残ったオフィスでの業務

①留学フェア

イギリス・ロンドン(Experience Japane Exibition)とドイツ・ニュルンベルク(エアランゲン-ニュルンベルク大学International Day)での留学フェアに参加しました。大学の代表として来場者からの質問に答える責任感を感じるとともに、疑問や不安が解消されて、明るい表情で帰っていく学生の姿を見られることに、やりがいを感じました。

また、参加を予定していたフランス・パリでの留学フェア(Study in Japan)では、前日にパリでテロ事件が起き、フェアが中止になりました。これまで報道でしか知ることのなかった国際情勢を肌で感じる事で、その後の滞在期間中の危機管理を意識するようになりました。

②学術交流協定締結に向けての大学視察・訪問

学術交流協定の締結に向けた会議や、大学の動向調査等で、ドイツ国内を始め、ルクセンブルク、モロッコ、イギリス、スイス、フランスにある大学を訪問しました。欧州における高等教育の現状や各大学の研究・留学について、情報交換を行えたことは、今後の本学の国際化の取組みを考える上で、参考になりました。このような拠点の活動・取組みをFacebookや拠点のホームページで情報発信を行うことも重要な業務の一つでした。

 

■ハイデルベルク大学サマースクールオフィスでのインターンシップ

 欧州の大学では、夏季休暇期間を利用した短期留学(サマースクール)が盛んに行われています。留学フェアに参加した際に、学生から多く出た質問の一つがサマースクールに関するものでした。しかしながら、現在、本学では全学のプログラムとしては、サマースクールを実施していません。ハイデルベルク大学では、第一次世界大戦終戦直後よりサマースクールを開始し、現在では、世界各国から毎年約500名が参加しています。

そこで、今後、京都大学でのサマースクール実施について検討する際の参考にしたいと考え、ハイデルベルク大学に交渉して、サマースクールオフィスにてインターンシップをさせて頂きました。サマースクールの事については勿論、ドイツと日本の働き方の違いや、仕事に対する想い等について、話しをする事ができた事は、同じ大学職員として、非常に刺激になりました。私のインターンシップをきっかけとして、今後、欧州拠点で研修する人が、インターンシップにチャレンジする際の礎にして頂ければ嬉しいです。

 

■余暇の過ごし方

 秋から冬のドイツは、朝8時頃でもまだ暗く、夕方は16時頃には日が沈みます。寒く、暗い季節での滞在期間中、私の心を明るくしてくれたのが、本場ドイツのクリスマスでした。ハイデルベルクでは数週間をかけて、街の飾りつけが行われました。その一日一日の街の変化が、近づいてくるクリスマスに向けて、気持ちを盛り上げます。マーケットの屋台の飾りつけも、サンタクロースがそりを引いていたり、天使をあしらってあったりと、本当に可愛らしく、見ているだけで、心が躍りました。クリスマスマーケット開催期間中は、本場ドイツのソーセージにホットワイン、クリスマスのお菓子や、ホットチョコレート等、食べ歩きを堪能しました。

 また、ジャーマンレールパスを利用して、隣国を含めた鉄道の旅を楽しみました。列車に飛び乗って外国へ行けるという事に、大陸のダイナミズムを感じるとともに、日本では実感することのできない国家の枠組みを超えたEUの繋がりを感じました。

 ドイツで仕事をする上で、その国の言葉を学ぶ事が重要だと感じ、週に2回ドイツ語講座に通いました。初対面の人との挨拶やレストランでの注文などでドイツ語を使うことで、伝わることの嬉しさを感じ、言語を学ぶことの面白さと重要性を再実感しました。

今後は、現在担当している財務の知識を更に身に付けて、財務の知識を基盤に、大学の施策・政策を提言できる力を養いたいです。そして、いずれは、日本の学生と海外の留学生が学び合える環境を整える事で、京都大学における研究と教育の国際化に貢献したいと考えています。

 このような機会を与えて下さいました京都大学と配属先の職場の皆様に、心から感謝申し上げます。

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