【留学体験記】深田 明(ヘルシンキ大学・フィンランド)


深田 明

所  属:総合人間学部3回生(2019年9月現在)

留学先:ヘルシンキ大学(フィンランド)

期 間:2019年8月~2020年5月

 到着からおよそ1ヶ月、日本より一足先に新学期が始まったこの大学で、早くも充実した日々を送っています。気になる留学生活ですが、まずは大学の授業について、コマ数そのものは日本に比べてかなり少ないものの、そこで与えられる課題の量が半端ではなく、1つの課題がレポート7-8枚という事実に驚愕したそうです。欧州の友人に話してみたところ、そんなものよと軽く一蹴され、ダブルパンチを食らってしまいます。慣れない環境に戸惑う一方で、先生に掛けあえば修士向けの科目を受講できる、という耳より情報を聞きつけるや否や実行に移してみる、という逞しい姿もありました。授業のみならず、週2回のペースでフィンランド語を学び、大好きな演劇の稽古に励む等、その活力たるや、今後はこちらが驚愕するほどでした。演劇では、先日行われたという配役オーディションで見事に役を勝ち取り、11月の公演に向けて日々汗を流しているそうです。

 そんな意欲溢れる深田さん、高校時代から漠然と留学してみたい気持ちがあったと言います。ただ、当時参加した大学説明会では、相談ブ-スで留学に対する考えの甘さを指摘され、心が折れかかった苦い経験もありました。大学入学後もその思いはくすぶり続け、卒業単位をがむしゃらに揃えていく過程で、再び留学への思いが強まっていったそうです。所属学部では社会学を専攻しており、移民問題に大きな関心を持ち、研究を進めています。移民の受入れ如何で大きな課題を残す日本で、なぜこうも強い排除意識が残るのか、それはどのように形成されてきたのか。そうした思いを巡らせる中で留学先を絞っていき、辿りついたのがフィンランドのヘルシンキ大学でした。

 ただ、留学を決意した時に足りなかったもの、それは多くの学生にとって立ちはだかる「語学力」という壁でした。そんな時、ふと相談に訪れた教務掛で留学生のチュ-タ-制度を紹介してもらい、語学力が飛躍的に上昇したと言います。様々な国籍の留学生と出会い、交流を深めていく中で、メキメキと力がついたのでしょう。留学がかかった最後の試験(チャンス)で、見事基準ラインを突破しました。

 移民問題への関心、そして留学に対する思い、過去の様々な体験談を交えながら、その心境を語ってくださった深田さん、貴重なお話をありがとうございました。これからの留学生活、思う存分満喫してください。

 

個性豊かなヘルシンキ中央駅舎

 


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