第1回日独ジョイントレクチャー開催報告 「明治時代、日本語は西洋文学をどのように受け容れてきたか」


2016年12月20日に、第1回日独ジョイントレクチャー「明治時代、日本語は西洋文学をどのように受け容れてきたか」を京都大学吉田国際交流会館にて開催しました。ハイデルベルク大学にゆかりのある研究者、ドイツからの留学生、ドイツへの留学を志す本学の学生など、20名以上の参加がありました。

本レクチャーは、学術交流のさらなる深化と発展を企図して京都大学欧州拠点とハイデルベルク大学京都オフィスが企画した、「日独ジョイントレクチャー」の第一回目となるレクチャーです。ハイデルベルク大学東アジア研究センター日本学科よりユディット アロカイ教授を講師、本学人文科学研究所イリナ・ホルカ講師をコメンテーターに迎えました。

本学人文科学研究所 井波陵一所長による開会の挨拶に続き、アロカイ教授が明治時代初期の日本における西洋文学の受容の過程について講演。西洋の子供や若者の間でよく知られる絵本『Max und Moritz』(ドイツの文学者ヴィルヘルム・ブッシュ作、1865年)の日本語訳(1887、1888年)を取り上げ、その特徴的な日本語のローマ字表記に着目し、様々な翻訳・翻案のスタイルが現れた時代について解説しました。続いてイリナ・ホルカ講師は、自身の専門である明治時代の翻訳文学研究を紹介しつつ、日本における異文化受容の観点から解説を加えました。文学研究科の平田昌司研究科長による閉会の挨拶の後、ハイデルベルク大学京都オフィスにてレセプションが開催されました。

京都大学欧州拠点とハイデルベルク大学京都オフィスは、今後も日独の双方の研究者交流を推進してゆきます。

要旨・プログラム・講師プロフィールはこちら

アロカイ教授による講演 イリナ・ホルカ講師の解説

 


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