【留学体験記】二宮 望(ハンブルク大学・ドイツ)


二宮 望

所  属:人間・環境学研究科 博士後期課程1回生(2019年9月現在)

留学先:ハンブルク大学(ドイツ)

期 間:2019年10月〜2020年9月

 現在、博士後期課程で西洋美術史を専門とする二宮さん。これから始まろうとしている留学生活に向け、ハンブルクには2週間ほど前に到着したばかりです。ハンブルクを選んだ理由は、ハンブルク大学の創設にも貢献したアビ・ヴァールブルクという美術史家に魅せられたから。ヴァールブルクがハンブルクの自邸に私設の図書館を設けたこと(現在は「ヴァールブルク・ハウス」としてハンブルク大学の一部となっている)や、ユダヤ人であるがゆえナチスの台頭による迫害をおそれ、所蔵していた書物を船でロンドンに運んだという興味深いエピソードを熱く語ってくれ、研究者としての熱意が伝わってきました。

 そんな二宮さん、実は、修士課程在学中に2ヶ月半ほどハンブルクのドイツ語学校に通った経験があり、街の雰囲気に懐かしさを感じているそう。既に地の利もあり、現地の知人もいるので、食事に困った時は最寄りのショッピングモールのフードコートに駆け込むなど、以前の滞在経験を存分に活かし、幸先のよいスタートを切っていました。さらに以前には短期でオックスフォード大学への短期留学プログラムに参加した経験もあり、それも、博士後期課程での留学を後押しする大きな要素となったようです。

 そして、気になる留学中の住まいですが、まさかの市街地ど真ん中の12階建てのビル!1,2階が留学生向けで、それより上の階は一般学生の向けなんだそうです。我々も周辺を散策しましたが、この一帯は都会そのもの。同じドイツでも、地域によって学生の生活空間がここまで変わるとは、新鮮であり、驚きでした。

(ハイデルベルクでは14階建てのビルなんて滅多にお目にかかれないのでびっくり!)

 これから始まろうとしている二宮さんのハンブルクでの1年間が、充実したものとなりますように。ドイツ南部にお越しの際は、ぜひ欧州拠点にも立ち寄ってくださいね!短い時間ながら、誠にありがとうございました。

 

ハンザ同盟の主要都市として栄えたハンブルクの倉庫群


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