【留学体験記】本田 華鈴(キングス・カレッジ・ロンドン・英国)


本田 華鈴

所 属:農学部3回生(2019年11月現在)

留学先:キングス・カレッジ・ロンドン(英国)

期 間:2019年9月〜2020年6月

 

 幼い頃に海外での生活を経験した本田さん、大学に入った当初から、いつか留学したいという思いが沸々と湧いていたそうです。英語を中心に学びを進めるべく、まずは英語圏で、京大の協定校である大学の情報収集を行いました。世界大学ランキングの傾向や学べる研究分野、治安や生活費はどうか、様々な要素を考慮して、KCLに辿り着きます。そして、交換留学に必要な語学力基準を突破、いざロンドンでの留学生活へ…そこには厳しい現実が待っていたと言います。

 それもそのはず。ここKCLでは授業のスタイルが日本の大学とはまるで違い、ディスカッションやワークショップ等が中心にあります。自分の意見を述べて議論してなんぼの世界、黙っていては前に進めません。そうした訓練を積んでいない日本人学生に立ちはだかる、大きな壁と言えます。科目数としては週に3-4つですが、週に2コマある授業や、1コマが60分もあれば、120分もあり、とても変則的です。もっぱらの課題は、学期末に向けてエッセイ執筆。そんなものこれまでの人生で書いたことがない…。

 そんな思わぬ躓きを語る本田さんでしたが、そうした「対話」が主体の授業を通じて、新たな友だちもできたと言います。少しずつ環境に慣れ、手ごたえを感じている様子が、話の端々に垣間見えました。授業の後も、図書館やカフェでひたすら机に向かう勉強熱心な学生たちに圧倒されつつも、必死に食らいつこうとする姿がとても印象的でした。そして何より、留学生活を通じて、果たして自分はどんな分野が好きなのか、何をしたいのか、見つめ直す機会となっているようです。日本を離れてはじめてわかること、見えてくることは図りしれません。

 本田さんの通うKCLに隣接するサマセット・ハウスの中庭には、早くもクリスマスツリーに、ここロンドンの冬の風物詩スケートリンクが現れています(投稿写真より)。ぜひ、一生の思い出に残る年の瀬をお過ごしください。そして、立ちはだかる壁を乗り越え、逞しくなった姿を楽しみにしています!

 

 Somerset House冬の風物詩

 

 

 


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