京都大学欧州拠点メールニュース No.85 「ハンブルク大学(戦略的パートナー)第2回ジョイントファンド合同審査委員会実施」


戦略的パートナーであるハンブルク大学との第2回ジョイントファンドの採択に向けた合同の審査委員会が、5月23日にハイブリッドで開催されました。
在京都の審査員とハンブルクの審査員をオンラインで繋ぎながら欧州拠点員のURAはハンブルクに出張し、初めて現地で審査に加わりました。
URAが正式に審査員として参加するのも今回が初となります。

事前の学内審査を経て、一件ずつ丁寧にコメントをしながら双方の評価をすり合わせ、採否を決定していく方法はこれまでと変わりません。
その過程で大学としての研究重点分野や学内ファンドの取り扱い方針など、相手の学内事情が垣間見えで、戦略的パートナーの関係を強化する重要な機会となっています。

さらに今回は合同審査委員会の後、審査員らと対面で話の続きができました。委員会での発言の背景やウェブサイトなど公の資料には載っていない「実は…」という決して秘密の話などではなく、いわゆる行間のようなものを確認する時間。お互いの表情や話す間合い、声のトーンなどを間近で感じながら相手の本音を知り、コロナで生まれた隙間を埋めながら、信頼関係を深めていくこと。
欧州拠点もそのような現場の機微を理解しながら採択された案件の支援を行い、戦略的パートナーシップの発展に貢献したいと思います。

<ハンブルク大学との戦略的パートナーシップ>

 

今月の目次

1. 欧州拠点 Now!
2. 国際共同研究のための資金公募情報
3. 若手研究者のための情報
4. 短期留学プログラム(語学研修・異文化交流)の公募情報
5. その他の情報

1. 欧州拠点 Now!

5月中旬からハイデルベルクの現地でURAと現地職員という体制で拠点業務が再稼働しています。
バーチャルで繋いでいたネットワークを「欧州に京都大学の拠点員がいる」というリアルな状態に戻し、コロナ禍での学びをプラスに捉えて拠点と京都がスムーズに連携しながら、グローバルとローカルの二つの視点を持つ感覚を取り戻すことが当面の一つの課題です。

こちらでの日常から欧州のローカルな視点は養われるわけですが、2年ぶりの滞在では、コロナ禍に加えてウクライナ情勢の影響を日々、感じています。
例えばスーパーマーケットの食品売り場。
ひまわり油の棚は空っぽ、その後には「小麦粉は1家族1袋まで」などと貼り紙が貼られている所が少なくありません。

また、6月1日からはドイツでいわゆる「9ユーロチケット」の使用が始まります。
そのチケットを買えば1ヶ月間、ドイツ国内の各駅停車は市内交通も含めて全て乗り放題となります。通勤・通学の近距離移動も例えばハンブルクからミュンヘンまで南北600キロの長距離移動も各駅停車を使う限りは1ヶ月、何回乗っても9ユーロ(6、7、8月の3ヶ月間)。
ガソリン代などエネルギー価格の高騰と公共交通機関の利用による気候変動に対応する政策と言われています。

この気候変動を意識した行動様式は大学とも無縁ではなく、教職員の出張は陸路が奨励され、航空機を使用した場合はポイントが加算され学内で公表される欧州の大学もあるようです。
また欧州の学生モビリティを推進するErasmus+ではErasmus+Greenというプログラムが始まり、留学先の大学までエコな移動手段を取ると渡航費に追加金額が支払われます。
それを利用してハイデルベルクから英国のマンチェスターまで自転車で移動した学生もいたという話を聞きました。

コロナ禍を経た先には、このような「ニューノーマル」があるのかもしれません。

 

2. 国際共同研究のための資金公募情報

海外のファンド情報をお探しの方はこちら↓
https://www.kura.kyoto-u.ac.jp/support/minkan/kaigaisearch/

■ オポチュニティ・グランツ助成金(スイスと日本の共同研究支援)(NEW)

  • 締  切:2022年7月31日(日)
  • 募集分野:全分野
  • 助成期間:12ヵ月
  • 助成金額:50,000スイス・フラン
  • 概  要:https://leadinghouseasia.ethz.ch/funding-instruments/opportunity-grants.html

■ ウィーン大学とのジョイントプロジェクト支援(学内限定)

 

  • 募集期間:2022年6月8日(水)6:59まで
  • 対象者:本学常勤の教員(教授、准教授、講師、助教)
  • 助成額:1プロジェクト当たり最大100万円 または7,400ユーロ
  • 採択件数:2件程度
  • 実施期間:2022年7月上旬-2023年3月上旬
  • 概要:https://yari.research.kyoto-u.ac.jp/fund-search/detail.php?id=5714

■ スイスとの国際共同研究プログラム

 

  • 募集期間:2022年4月1日(月)~6月30日(木)(学内締切:6月16日)
  • 対象研究領域:Designing Future Societies (All disciplines)
  • 助成期間:最長3年
  • 助成金額:年間最大1,000万円
  • 概  要:https://www.jsps.go.jp/j-bottom/02_g_sinsei.html

■ JSPS日独共同大学院プログラム

 

  • 締  切:2022年11月1日(火)(学内締切:10月中旬)
  • 募集分野:全分野
  • 助成期間:最長5年
  • 助成金額:1,500万円以内/会計年度
  • 概  要:https://www.jsps.go.jp/j-jg_externship/04_download.html

■ 在日フランス大使館ポスドク・研究者向け研究滞在給費(SSHN)

 

  • 締  切:随時受付、随時審査
  • 申請資格:博士号を持つ若手及び中堅以上の研究者
  • 募集分野:全分野
  • 助成期間:15 日から最長 2 カ月(6 カ月まで調整可能)
  • 助成金額:滞在費と日仏間の往復航空費
  • 概  要:https://www.dropbox.com/s/cmp4z4eoi8lnaic/SSHN.pdf?dl=0[o1]

■ 京都大学-DAADパートナーシッププログラム(2023-2024) 公募開始の予告

 

  • 締  切:2022年6月中旬公募開始予定
  • 申請資格:詳細は概要参照、派遣対象は博士学位取得後5年以内の研究者
  • 募集分野:全分野
  • 助成期間:2023年4月~2024年3月31日(京大)
  • 助成金額:ECRsの滞在費と日独間の往復航空費等
  • 概  要:https://www.oc.kyoto-u.ac.jp/exchange/aida/ 

 

3. 若手研究者のための情報 (NEW)

■ ハンブルク大学との若手研究者交流支援二次公募(学内限定)(NEW)

  • 募集期間:2022 年8 月 2 日(火)6:59 まで
  • 派遣対象者:本学の助教、大学院生、研究員
  • 申請者:本学常勤の教員(教授、准教授、講師、助教)
  • 助成額:1研究者当たり最大40万円/3,000ユーロ
  • 採択件数:5名程度実施期間:2022年10月中旬-2023年3月上旬
  • 概要:https://yari.research.kyoto-u.ac.jp/fund-search/detail.php?id=5863

■アーヘン工科大学 Advanced Research Opportunities Program (AROP)

■ KU Leuven Research Internships
世界でトップレベルのKU Leuven大学(ベルギー)は、本学を含むGlobal Exchange Partner を対象に研究インターンシップを公募しています。あらゆる研究分野で数多くのポジションが提供されていますので、海外での研究滞在を検討中の方はぜひ、同大学のウェブサイトをご覧ください。

 

4. 短期留学プログラム(語学研修・異文化交流)の公募情報

■ハンブルク大学サマースクール(オンライン)

  • 開催期間:2022 年 7 月 11 日(月)~8 月 5 日(金)
    (時差を勘案して、2 つのグループに分けて実施されます)
  • プログラム:Language Diversity, Education and Social Participation
    (一週目はドイツ語の語学コースになります。既にドイツ語のレベルが C1/C2 に達してい る場合は、語学コースを受講せずにその分の受講料ディスカウントを受けることも可能です。)
  • 受講費:150 ユーロ(本学学生はうち 20%を減額免除)
  • 備 考:2 枠分の受講料免除有り。希望の場合は早めに欧州拠点に問い合わせ下さい。
  • 詳細:https://www.uni-hamburg.de/en/internationales/aktivitaeten/summer-school.html

■ アーヘン工科大学サマースクール(オンライン)

 

5. その他の情報 

■ 新型コロナウイルス感染症への対応について
日本学生支援機構(JASSO)が新型コロナウイルスの対応に関する情報を随時、更新して います
(https://ryugaku.jasso.go.jp/link/link_safety/)

■ 海外留学支援サイト

■ Kamogawa Talk Vol.3「光とこころ」
Kamogawa Talk は、“Art meets academia“をコンセプトに、ゲーテ・インスティトゥー ト 大阪・京都 と京都大学学術研究支援室(KURA) が共同実施する、若者世代の日独交流と、学術とアート・文化の対話を促進するトークシリーズです。次回は 5 月 27 日(金)18 時から、「光とこころ」をテーマに実施します。

※詳細は近日中にコチラ↓にてご案内します。
https://www.facebook.com/間-AI-DA-348580759138548/

 


京都大学欧州拠点
拠点所長:横山 美夏
スタッフ@ハイデルベルク:ベアンド・キルヒナ
スタッフ@京都:神野 智世子、園部 太郎、鮎川 慧、小山田彩

Address:Augustinergasse 2, 69117 Heidelberg
Tel:(+49) (0)6221 54 30034
Email:info_eu@oc.kyoto-u.ac.jp
[WEB] https://www.oc.kyoto-u.ac.jp/overseas-centers/eu/
[Facebook] https://www.facebook.com/kuec.heidelberg/


バックナンバーはこちら:https://www.oc.kyoto-u.ac.jp/overseas-centers/eu/mailnews/

本メールニュースへの登録・退会をご希望の方は氏名・所属(学内の場合は部局名、肩書 等)・メールアドレスを、退会希望の方はその旨を欧州拠点までお知らせください。ご登録いただいている個人情報は、本拠点のプライバシーノーティスに準拠し、適正に取り扱ってまいります。
https://www.oc.kyoto-u.ac.jp/overseas-centers/eu/privacynotice/

 


pagetop
Search