EURAXESS Tour 2016@Kyoto が開催されました(京都大学、1/29)


京都大学学術研究支援室(KURA)は1月29日午後、京都大学楽友会館で欧州の研究・教育資金に関する研究会を開催しました。
EURAXESS Links Japanと共同で開催した研究会には、欧州の研究・教育資金に興味のある研究者や大学院生だけではなく、研究者を支援するリサーチ・アドミニストレーター(URA)や、事務手続きを支える職員ら約70人が参加。
国際共同研究の推進に向け、欧州の研究・教育資金に関する説明を熱心に聴講しました。

研究会ではKURAの杉原忠副室長が開会の挨拶を述べた後、EURAXESS Links Japan代表ピー・マチュ氏が世界の国際共同研究に関する現状と日本の位置付けについて解説。
続いて、当室の鈴木環URAが欧州における京大の共同研究と移動性について説明しました。さらに、駐日欧州連合代表部の科学技術部部長カラピペリス・レオニダス公使参事官が、多額の資金を投じて進める欧州の研究開発枠組みプログラム「HORIZON 2020」について紹介しました。

休憩をはさんで、ピー・マチュ氏が再び登壇し、EURAXESS Links Japanの詳細やEURAXESS Linksの提供サービスについて、具体的な使い方を示しました。
続いて、日欧産業協力センターの科学・技術・イノベーション情報マネジャ-松本宏氏が、日本における「HORIZON 2020」に対する支援について説明しました。松本氏は、京都大学の「HORIZON 2020」への参加数が日本の他大学と比べて少ないことを指摘する一方で、京都大学の研究力の高さ、欧州拠点やURAによる支援体制が充実している点を強調。非常に高いポテンシャルを持つ京都大学へ、熱い期待を寄せました。

この後、京都大学における欧州との最新の国際共同研究事例として、本学の研究者2名から事例報告がありました。
京都大学文学研究科のカム・ビョーン=オーレ特定講師は、京都大学が牽引する日独6大学連携コンソーシアム「HeKKSaGON」から発展した、ハイデルベルク大学との共同学位プログラムについて報告。

京都大学大学院工学研究科の深見一弘准教授は、仏ボルドー大学や熊本大学の研究者と設立した材料科学分野における国際共同ラボに関して、設立に至るまでの国境や分野を超えた研究成果への道のりと、今後の国際研究への展望を示しました。ボルドー大学と全学規模で実施した共同シンポジウムを契機とし、研究大学強化促進事業の一環としてKURAが実施する学際・国際・人際融合事業「知の越境」融合チーム研究プログラム(SPIRITS: Supporting Program for Interaction-based Initiative Team Studies)を活用し、国際共同研究のプラットフォーム設立に至った成功事例として、参加者からも多くの関心が寄せられました。

研究会終了後は、ネットワーキング・レセプションを開き、登壇者と聴講者が直接、質問や議論できる時間を設け、実りある会となりました。
京都大学学術研究支援室(KURA)はこれからも、国際共同研究を様々な面から支援します。

 

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 会議発表風景: 左より、杉原忠副室長、鈴木環URA、ピュー氏、カラピペリス公使参事官

 

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 会議発表風景: 左より、松本宏氏、カム特定講師、深見准教授、森拠点長

 

記事元:京都大学学術研究支援室 ウェブサイトより (2016.2.1)
http://www.kura.kyoto-u.ac.jp/act/113


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