第14回 日独ジョイントレクチャー「帝国日本の旅券制度と渡航実態」(3/28・京都)


講演:山本 敬洋 助授
  (ハイデルベルク大学・トランスカルチュラル・スタディーズセンター 文化経済史)

 

解説:ライル・デ・スーザ 研究員(京都大学人文科学研究所)

 

日時: 2019年3月28日 (木) 18:30〜20:00(受付18:15〜)

会場: 京都大学吉田国際交流会館1階南講義室 (吉田南構内)
   *地図: 以下、構内マップの94番

  (http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/yoshida/map6r_ys.html

言語: 日本語

要旨

「徳川時代の日本は『鎖国』をしていた」という言説には、過去2-30年の間に様々な批判的検討が加えられてきた。しかし一方で、徳川政権下では1866年まで日本人の海外渡航が一般的には禁止され、明治期が始まるまでは海外渡航者はごく限られた例外に留まっていたのも事実である。しかしそれからの数十年で日本人旅行者・移民は世界各国に散らばり、1945年の敗戦時点では文民・兵士合わせておよそ600万人が日本列島の外にいた。こうした外への移動は日本の植民地支配の拡大とともに進展したと言えるが、常に片道一回限りの動きだったわけではない。本国の近くに植民地を持ったこともあって、多くの日本人移住民は同時に移動民でもあった。本発表では旅券制度の発展と旅券申請記録等の分析を通じて、20世紀前半の帝国日本内外の境界を超えた移動の過程がどのような法体系と制度により規制され、またそれらがいかに履行されたかに注目する。

 

開催報告

 

プログラム

18:30 開会挨拶
18:40

レクチャー

山本 敬洋 助授(ハイデルベルク大学トランスカルチュラル・スタディーズセンター 文化経済史)

「帝国日本の旅券制度と渡航実態」

19:15

解説

ライル・デ・スーザ 研究員(京都大学人文科学研究所)

19:35 質疑応答、ディスカッション
20:00 レセプション
20:30 閉会

司会進行:ザビーネ・シェンク(ハイデルベルク大学 京都オフィス)、鮎川慧(京都大学欧州拠点)     

参加登録

3日26日(火)までに氏名、所属機関を記載の上、以下のメールアドレス宛ご連絡ください。

ハイデルベルク大学京都オフィス(HUOK)
メール: info@huok.uni-heidelberg.de
電話: 075-753-5413

講師プロフィール

山本 敬洋 助教

ハイデルベルク大学トランスカルチュラル・スタディーズセンター文化経済史

2016年ロンドン大学経済政治学院より博士号取得(国際関係史)。ニューヨーク大学上海校ティーチングフェロー、日本学術振興会特別研究員を経て現職。研究関心は19世紀後半から20世紀にかけての日本およびその周辺地域の国際関係史。最近の論文に’Recording violence as crime in Karafuto, 1867–1875′ (Japan Forum, 2018)がある。

ライル・デ・スーザ 研究員

京都大学人文科学研究所

ロンドン大学バークベック・カレッジ博士後期課程、日本学研究助講師、日本学術振興会外国人特別研究員(受入:竹沢泰子教授)を経て現職。研究関心は日系文学にみられるディアスポラ的なアイデンティティ。近年の研究課題は「日系人ディアスポラの文学に見られるアイデンティティと帰属」。

※日独ジョイントレクチャーは、相互にオフィスを持つハイデルベルク大学と京都大学が、両大学の学術交流の深化と発展を目指し、不定期に開催しています。

 


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