活動紹介・若手研究者レポート
【イベント】第1回 若手研究者の国際研究交流から世界のサイエンス動向を知るセミナー
「火山災害の軽減に向けた日独共同降灰シミュレーション」 ~日独の人々の暮らしを降灰被害から守れ!~
日時:2021年12月21日(火)17:00~18:30
場所:Zoom(事前登録制)

 

イベント:第 1 回 若手研究者の国際研究交流から世界のサイエンス動向を知るセミナー
「火山災害の軽減に向けた日独共同降灰シミュレーション」~日独の人々の暮らしを降灰被害から守れ!~

主 催 :  大阪国際サイエンスクラブ

日 時 : 2021年12月21日(火)17:00~18:30 

場 所 :Zoom(事前登録制)

 

第 1 回 若手研究者の国際研究交流から世界のサイエンス動向を知るセミナー
「火山災害の軽減に向けた日独共同降灰シミュレーション」
~日独の人々の暮らしを降灰被害から守れ!~

京都大学・DAADパートナーシップ・プログラムの2021年度の採択者である瀧下恒星さん(京都大学理学研究科 地球惑星科学専攻 火山物理学分科 博士後期2回生) が、【間:AI DA】のゆるやかな間柄パートナーである大阪国際サイエンスクラブが主催する「若手研究者の国際研究交流から世界のサイエンス動向を知るセミナー」にオンラインで登壇します。ぜひZoomでご参加ください。

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火山噴火により大気中に放出される火山砕屑物は、人間社会に様々な被害を及ぼします。2010 年にはアイスランドの火山が噴火して、ヨーロッパ全土で航空機が欠航しました。今年 8 月に発生した小笠原諸島の海底火山の噴火では、全国に軽石が大量に漂着し、漁業や観光業に被害が出ています。さらに、今年 10 月に発生した阿蘇中岳の噴火では、噴火警戒レベルの規制範囲を超える火砕流が発生しました。このような被害を最小限にするには、適切な被害想定が必要です。火山灰については、大気中や地表における火山灰量の分布をシミュレーションしようという取組みがなされています。
大規模な噴火ではこれまでの知見から火山灰量を再現することが可能になっていますが、小中規模の噴火では、火山灰が噴煙から分離して流れる方向に対する高度の影響がより大きく、いまだ観測に基づく定量的な解明は実現されていません。
今回のご講演では、小中規模の噴火でも高精度な降灰予測の実現を目指そうというご自身の研究はもとより、火山の噴火による被害の実例や地球規模の環境に及ぼす影響などについてもわかりやすく解説頂き、またドイツの研究者との共同研究に基づく世界の最新の研究動向などについても触れて頂きます。
なお、今回は Zoom を活用したオンラインでの講演会とさせて頂きます。多数のご参加をお待ちしています。

<日時>

2021 年 12 月 21 日(火)17:00~18:30

<場所>

Zoomによるオンライン講演

<講師>

瀧下恒星(京都大学理学研究科 地球惑星科学専攻 火山物理学分科 博士後期2回生) 

<テーマ>

「火山災害の軽減に向けた日独共同降灰シミュレーション」

<詳細・申込方法>

https://www.isco.gr.jp/pdf/gyoji-wakatekenkyusya1.pdf

申込方法:上記リンク先の申込書欄に必要事項をご記入の上、e-mail または FAX でお申し込み下さい。

<講師の紹介>

瀧下恒星(京都大学理学研究科 地球惑星科学専攻 火山物理学分科博士後期 2 回生)
火山研究のメッカである桜島の防災研究所附属火山活動研究センターで研究を行うとともに、京都大学とドイツ学術交流会(DAAD)とのパートナーシッププログラムの支援を受け、ハンブルク大学の教授と連携して研究を進めています。
ドイツでの火山活動はそう活発ではないものの、隣国での火山噴火による被害を受けることがあるため、火山学者が主に国外の火山噴火に基づいた研究を行っています。噴煙の研究をする火山学者は世界でも少なく、国内では意見交換を行うにもその機会が限られるため、ハンブルク大学に滞在し、分離高度分布高度の推定をより信頼性の高い方法で行うべく、日々準備を進めています。