活動紹介・若手研究者レポート
[Kamogawa Talk 03]
学術とアート・文化の対話「光とこころ」
ゲーテ・インスティトゥート 大阪・京都/ヴィラ鴨川 × 京都大学学術研究支援室 共催
日時: 2022年5月27日(金) 18:00〜19:40
場所:オンライン(Zoom)

第3回 Kamogawa Talk  学術とアート・文化の対話「光とこころ」

日 時:  2022年5月27日(金) 18:00-19:40  

言 語: 日本語・英語(逐次通訳)

場 所: オンライン(Zoom、参加無料、要事前申し込み)

スピーカー: トビアス・デームゲン(美術家)
        山本洋紀(京都大学大学院人間・環境学研究科 助教)

コメンテーター: 篠北啓介(京都大学エネルギー理工学研究所 助教)

 

第3回 Kamogawa Talkの概要

Kamogawa Talk は、ゲーテ・インスティトゥート 大阪・京都/ヴィラ鴨川 と京都大学学術研究支援室(KURA) が共同で実施し、若者世代の日独交流と、学術とアート・文化の対話を促進するトークシリーズです。“Art meets academia“をコンセプトに、リラックスした雰囲気で、研究者、学生、クリエイターだけでなく、広く関心のある方々が、オープンに交流する場を目指します。

オンラインで開催される第3 回目のテーマは、「光とこころ」です。アーティストで、2017年ヴィラ鴨川レジデントのトビアス・デームゲン氏と、京都大学大学院人間・環境学研究科の山本洋紀 助教をゲストに迎え、ディスカッションを行います。

デームゲン氏は、アーティスト集団「RaumZeitPiraten(時間と空間のパイレーツ)」の一員として、光を含め、マルチメディアを用いて、場所の特性にかなった様々な作品を手がけています。2019年には、京都の大谷本廟・第一無量寿堂4階の空間に、光のインスタレーションを制作し、宗教的な空間における光の可能性と向き合いました。

山本先生は、五感と脳活動の関係を研究し、人のこころを科学的に解析しています。人はなぜ表現したくなるのでしょうか?アートにひそむ、光や音の知覚と脳活動の関係についてご解説いただきます。

また、京都大学エネルギー理工学研究所の篠北啓介 助教をコメンテーターとしてお招きし、光と物質の関係を物理的に扱う研究者の視点から議論にご参加いただきます。

光は人のこころにどのような影響を与えるのか、光を通じて物をどのように理解するのか、科学とアートの視点から広く考えます。

*休憩時間に、ピアノと光を使った簡単な実験を行います。併せてお楽しみください。

 

【スピーカー】

トビアス・デームゲン(美術家)


© Tobias Daemgen

デュッセルドルフとケルンの大学でコミュニケーションデザインとメディアアートを学ぶ。アーティスト集団「RaumZeitPiraten(時間と空間のパイレーツ)」のメンバー、2017年ヴィラ鴨川レジデント。「光」を中心に、マルチメディアを用いたインスタレーション作品の制作や介入を行う。大谷本廟・第一無量寿堂4階に制作した光のインスタレーション(2019年)は、建築家のラングナー寺本・ベッティーナ(ARCHITEKTURRAEUME建築デザイン&コンサルティング)と、京都の和傘製造元「日吉屋」とのコラボレーション。

 

山本洋紀(京都大学大学院人間・環境学研究科 助教)


2000年に京都大学にて博士号(人間・環境学)を取得。日本学術振興会特別研究員を経て2000年より現職。専門は知覚心理学で、人の視覚と触覚のしくみを心理物理学実験と脳機能イメージングを用いて研究するとともに、知覚科学の産業応用を産学連携で進めている。芸大で色彩学や造形心理学の講義を担当し、アートと心理学・脳科学の関係にも興味を持っている。

 

【コメンテーター】

篠北啓介(京都大学エネルギー理工学研究所 助教)

2013年に京都大学理学研究科にて博士号(理学)を取得。2013〜2015年オランダのグローニンゲン大学にて博士研究員、2015〜2017年ドイツベルリンのマックスボルン研究所にて日本学術振興会海外特別研究員、2017〜2020年京都大学エネルギー理工学研究所特定助教を経て、2020年より現職。専門は光物性物理学、とくに原子層半導体および半導体ナノ構造の光科学。

 

【申し込み】

参加には事前の申し込みが必要です。(参加無料)

https://forms.gle/ftaryFTn3jjFeoTU9

 

【お問合せ先】

E-mail: aida(at)kura.kyoto-u.ac.jp