活動紹介・若手研究者レポート
日本とドイツにおける持続可能な農業とジェンダー平等の取り組み
コンドウ チカ
農学研究科生物資源経済専攻・博士後期課程学生
ドイツ側パートナー機関:ゲッチンゲン大学
受給年度:2021年度

ドイツ側パートナー:

  • Ms. Janna Luisa Pieper(ゲッチンゲン大学 農業経済・農村開発学部 農村社会学科 博士課程学生 /リサーチ・アシスタント)

訪問期間: 

  • 新型コロナウィルス感染拡大により訪独かなわず

訪問目的:

  • 解析的な噴煙シミュレーションモデルの習得
  • ハンブルク大学との国際研究協力関係の構築
  

プログラムへの応募動機

女性農業者が持続可能な食糧システムにどのように貢献しているか

私の研究は、新規参入の女性農業者と持続可能な食料システムへにどう関わっているかを把握しています。都市への人口集中や農村部の人口減少により、農業者の平均年齢は上昇し、多くの農村部では新規就農業者を獲得するのに苦労しています。しかし、日本やドイツでは、持続可能な農業を実践する女性独立農業者が少しずつ増えてきています。私は、日本とドイツの女性農業者の生計を比較し、女性農業者が持続可能な食糧システムにどのように貢献しているかを理解するためにAI DAを申請しました。

 

交流の成果

日本とドイツで研究対象のフィールドノートと分析を交換

渡航制限のため、私は2021年1月から2022年3月までドイツでフィールドワークを行うことができませんでした。その代わりに、ドイツにいる研究仲間と私はそれぞれの国でフィールドワークを行い、フィールドノート、インタビュー記録、調査結果を共有しました。

インタビュー調査をするためのコツや戦略を共有

お互いの国の渡航政策の最新情報を共有し、データ収集の進め方について戦略を練りました。コロナ禍でどのように農業者と調査できるか、コツやアドバイスを相談しました。

 

今後の展望

ドイツの同僚と毎月バーチャルミーティングを開催した結果、進捗状況の共有や女性農業者に関するデータ分析を交換して、色々な活動を進めることができました。例えば、2022年7月に開催される国際会議では、私たちの研究成果を発表する予定です。また、持続可能な生産と消費に関連する学術誌に投稿するための査読付き論文も共同執筆しています。私は素晴らしい同僚と友人を得ました。今後も、特にもっと自由に旅行ができるようになったら、共同研究を続けていきたいと思っています。