活動紹介・若手研究者レポート
高度な生体外ヒトモデル「Body on a Chip」の日独共同開発を目指して
亀井 謙一郎
iCeMS・准教授
訪問先:
- カールスルーエ工科大学
- ハイデルベルク大学生物学研究センター
訪問時期・期間:2018年3月4日~10日

訪問時期・期間:2018年3月4日~10日

訪問目的:

  • カールスルーエ工科大学との共同研究に関する打ち合わせ、およびセミナー発表
 

支援概要

渡航前の支援

  • KITで実施された準備ワークショップ(2017年10月)に欧州拠点から出席
  • 学術研究支援室と欧州拠点の双方から、日独の共同研究資金情報を提供

現地でのの支援

KITとの具体的な共同研究開始に向けたフォローアップミーティングを行い、プロジェクトの計画、および資金獲得に向けた情報提供、アドバイスを実施。

また、研究者ネットワークを拡大すべく、ハイデルベルク大学COSにおける研究者交流の機会を企画。

渡航後の支援

具体的な共同研究を進めるための資金獲得、研究者交流の機会促進に向けたサポートを継続的に行ってゆく予定。

研究者からの報告

AIDAへの応募動機

私は現在、マイクロ流体デバイスと幹細胞を融合して生体外ヒトモデル「Body on a Chip」の研究・開発を行っている。「Body on a Chip」をより高機能化するためには、Chip内での細胞挙動をリアルタイムに観察・評価できるシステムの構築が必要である。一方、ドイツではカールスルーエ工科大学の研究者らがセンサ技術に関する優れた研究・開発を行っており、共同研究を始めるきっかけを探していた。また、ドイツ側研究者との新しいネットワークを開拓するためにAIDAに応募した。

滞在の成果

KITとの共同研究プロジェクトを開始することができた

先進的な細胞アッセイデバイスを開発している研究者とのネットワークが深まり、今回のディスカッションを契機に、具体的な共同研究を開始することができた。

ドイツでの将来的な研究のネットワークが広がった

本学欧州拠点、およびハイデルベルク大学でポスドク研究に携わる本学卒業生の協力を得て、同COS(生物学研究センター)で分子細胞構造研究に携わる研究者と、将来的な研究に関する意見交換を行うことができた。

今後の展望

今後、ドイツ側研究者との連携をより深め、かつ長期的に協働してゆくために、国際的な共同研究グラントなどを申請していく予定である。