京都大学 国際シンポジウム INTERNATIONAL SYMPOSIUMS 国際シンポジウム

VISTEC-京都大学合同シンポジウム:Recent Advances in Chemistry and Smart Materials

VISTEC-京都大学合同シンポジウム:Recent Advances in Chemistry and Smart Materials

開催日:

基本情報

開催日

11月27日(月曜日)10時00分~(タイ現地時間 UTC)【12時00分~ (日本時間 JST)】
11月28日(火曜日) 9時25分~16時00分(タイ現地時間(UTC))【11時25分~18時00分(日本時間 JST)】

場所・参加方法

  • オンサイト:タイ・ラヨーン・ウィタヤシリメティー科学技術大学院大学 (VISTEC)
    (555 Moo 1, Pa Yup Nai, Wang Chan, Rayong, 21210 Thailand )
  • オンライン: Facebookライブ配信 https://www.facebook.com/Vidyasirimedhi

使用言語

英語

参加対象者

どなたでもご参加いただけます。

概要

京都大学とタイのウィタヤシリメティー科学技術大学院大学(VISTEC)は、タイ・ラヨーンにおいて「VISTEC-京都大学合同シンポジウム:Recent Advances in Chemistry and Smart Materials」を開催します。
本シンポジウムでは、 タイに設置する2つのOn-site Laboratory(高等研究院 物質-細胞統合システム拠点(iCeMS)・スマート材料研究センター、地球環境学堂・Mahidol環境学教育・研究拠点)が各On-site Laboratoryの活動報告を行うほか、日本、タイおよびシンガポールの研究者が化学・スマート材料分野における最先端研究の成果を発表します。

シンポジウムウェブサイト

プログラム等の詳細については、以下のウェブサイトをご覧ください。

VISTEC-京都大学合同シンポジウム:Recent Advances in Chemistry and Smart Materials(英語)

 

 

開催報告

「VISTEC-京都大学合同シンポジウム:Recent Advances in Chemistry and Smart Materials」を開催しました

京都大学はウィタヤシリメティー科学技術大学院大学(Vidyasirimedhi Institute of Science and Technology、VISTEC)との共催でタイのラヨーン県にあるウィタヤシリメティー科学技術大学院大学(Vidyasirimedhi Institute of Science and Technology、以下VISTEC)にて 「VISTEC-Kyoto University Joint Symposium: Recent Advances in Chemistry and Smart Materials」 が開催されました。本シンポジウムは、本年度On-site Laboratory(以下、「OSL」)シンポジウムとしてだけでなく、VISTECと本学高等研究院 物質-細胞統合システム拠点(iCeMS)が共同で開催するシンポジウムの第3回目としても、位置づけられています。

開催日程は、2023年11月27日、28日の2日間で、初日は、両機関関係者および招待講演者からの講演と、VISTEC及び東部経済回廊イノベーション特区(Eastern Economic Corridor, EECi)見学、2日目に両機関のみならず、国内外の研究者から化学・スマート材料分野における最先端研究成果の発表がありました。本シンポジウムは会場とオンラインのハイブリッド形式で行われ、タイ、日本、シンガポール、フィリピン、イギリスなどの学術関係者 約130名の参加がありました。本学からは、時任宣博 理事・副学長、河野泰之 副学長、北川進 特別教授、縄田栄治 ASEAN拠点所長らが参加しました。

VISTECは2015年に創立され、2018年のOSL「スマート材料研究センター」 の設置等を経て本学との国際共同研究を推進し、そのことの寄与もあり、短期間でタイ国内の材料分野の研究でトップランクとなって、学内外の期待も高まっています。また、同OSLは、設置後初の修士号取得者を出した際、マハ・チャクリ・シリントーンタイ王国王女殿下の訪問・祝福を受けています。こうした状況を好機ととらえ、OSLを通じた国際共同研究の一層の推進と成果の発信を支援するため、本シンポジウムが企画され、本学国際戦略本部、ASEAN拠点、企画部国際交流課が広報活動と運営を支援しました。今年が日本ASEAN友好協力50周年であることから、記念行事としての外務省の認定も得て、ASEAN拠点が有する現地ネットワーク、本学が有する国内外のネットワークを駆使し、関連の研究者、学生、企業に対し、積極的に当シンポジウムの広報を行いました。

初日は、VISTEC創始者で石油ガス公社(PTT)元総裁のPailin Chuchottaworn博士による開催の辞と 「Science and Education 4.0」 というテーマの講演で幕を開けました。第4次産業革命ともいわれる先進的なテクノロジー革新の進む現代において、分野や国境など、あらゆる境界線を越え、探求と創造を重視し、自らが問題を理解し、自ら考え解決できる能力の醸成の重要性について述べられました。

 

次に、日本学術振興会(Japan Society for the Promotion of Science, JSPS)バンコク研究連絡センターの副所長、福田外志恵氏から 「タイおよびASEANにおけるJSPSの活動紹介」 について講演がありました。同氏からは、JSPSと同センターのミッション・活動概要の紹介に加え、同センターが、東南アジアの中心地としての地の利を活かし、日本とASEAN地域全体の学術交流の促進を目的として、研究者のモビリティを促進する5つの国際プログラムについての紹介がありました。

さらに、この8月に就任したPimchai Chaiyen新学長より、歓迎の辞が述べられました。同学長は、2018年に本学iCeMSの客員教授に就任するなど、本学とも縁の深い研究者です。同学長からは、VISTECと本学の学術交流や、今回のシンポジウムで取り上げられる最先端研究の紹介がありました。さらに、本シンポジウムを通じて、VISTECと本学の学術連携がより一層強化されると同時に、タイ国内外を含めた研究者のネットワークのさらなる拡張への期待が寄せられました。

本学からは、まず、時任宣博 理事・副学長により、挨拶が述べられ、VISTECと本学の学術協力の経緯、スマート材料研究センター設置による共同研究促進、さらにその研究成果についての紹介がありました。また、同理事からは、本シンポジウムが最先端の研究成果を共有するプラットフォームとなり、研究者がネットワークを強化し友情を深める機会となることへの期待が述べられました。

河野泰之 副学長からは、本学の概要、国際連携活動についての説明がありました。本学の国際交流推進活動として、OSL事業の概要及びASEAN拠点による活動の説明がありました。同副学長は、シンポジウムの冒頭、Pailin Chuchottaworn博士の講演の問いに応える形で、Science and Education 4.0 の時代の教育のあり方として、大学間で国際的に協力していくことの重要性を述べられました。

北川進 特別教授からは、VISTECと本学の関係と交流の歴史の概要について紹介がありました。VISTECとの協力は、同特別教授とJumras Limtrakul前学長の個人的な関係が基盤となり、双方の機関が共同で設置したOSL 「スマート材料研究センター」 を通じて研究交流が進められたことについて説明があり、さらに、同センターの活動詳細については、OSL代表 (PI) であり、VISTECとともに本シンポジウムを企画した堀毛悟史 教授(iCeMS連携PI、理学研究科)より講演がありました。

同じくタイ国内に設置されているOSL「Mahidol環境学教育・研究拠点」からは、Nawatch Surinkul助教授より同OSLの活動概要についての講演がありました。同拠点の設置の経緯、概要とともに、モビリティを促進するダブルディグリープログラムの取り組みについて、詳細な説明がありました。

会場参加者全員での記念撮影、記念品交換と続き、大変和やかな雰囲気の中で、初日の公式イベントは終了しました。午後には、希望者を対象とした、スマート材料研究センターを含むVISTECの主要研究施設や、VISTECが設置され、タイ政府が推進している東部経済回廊イノベーション特区(Eastern Economic Corridor, EECi)の見学がありました。
2日目には、VISTEC・京都大学のみならず、タイ国内およびシンガポールに開設されているOSL 「グリーン多孔性材料ラボラトリ」の研究者、さらには、スタートアップ企業の代表者等から、化学・スマート材料分野における最先端研究の成果の発表がありました。

冒頭、VISTECの分子科学工学科Molecular Science and Engineering(MSE)学科長であるKhamphee Phomphrai 准教授よりプログラム全体の説明と構成(4つのセッション)について説明がありました。各セッションでは、最新の研究成果の発表があり、参加者、特にVISTEC の学生・若手研究者との活発な質疑応答が行われました。閉会の辞は、OSLスマート材料研究センター代表である堀毛悟史教授より、研究成果の実装・応用の重要性とシンポジウム開催にかかる関係者への感謝の言葉が述べられました。

VISTECとiCeMSとの連携協定に基づき推進されてきた国際共同研究活動は、OSL「スマート材料研究センター」 の設置、シンポジウムの共同開催等を通じて継続的に進展してきました。本シンポジウムの開催を通じて、両機関の研究協力・交流が拡充していることが改めて確認されました。今後は、両機関の研究交流のみならず、同分野における新たな国際共同研究の創出が期待されます。

Pailin博士による開会の辞及び基調講演

福田副所長による講演

Pimchai学長による歓迎挨拶

 

 

 

 

 

 

 

 

時任理事による挨拶

河野副学長による京都大学及びOSLの説明

北川特別教授による京都大学とVISTECとの交流の説明

 

 

 

 

 

 

 

 

堀毛教授によるOSLの説明

Nawatch助教授によるOSLの説明

Khamphee准教授による開会挨拶

 

 

 

 

 

 

 

 

北川特別教授による講演

Tirayut教授による講演

若宮教授による講演

 

 

 

 

 

 

 

 

Montree准教授による講演

Vatcharin教授による講演

草田准教授による講演

 

 

 

 

 

 

 

 

Watcharaphol博士による講演

Tan博士による講演

片岡COOによる講演

 

 

 

 

 

 

 

 

堀毛教授による閉会挨拶

(左から)Khamphee准教授、北川特別教授、Pailin博士、Jumras前学長

 

 

 

 

 

 

 

集合写真

EECiツアー

会場の様子

 


【お問い合わせ】京都大学国際戦略本部・企画部国際交流課
E-mail: osl.symposium*mail2.adm.kyoto-u.ac.jp (*を@に変えてください)