京都大学-チューリヒ大学 戦略的パートナーシップ ジョイントシンポジウム 2023
開催日:
基本情報
開催日
2023年3月7日(火)9:30~15:15
2023年3月8日(水)9:30~17:10
開場は9:00からとなります。
場所
京都大学医学部構内芝蘭会館
(対面のみ)
使用言語
英語
対象
どなたでもご参加いただけます。
ただし、事前申し込み制となります。
料金
無料
申込先
2023年2月24日(金) 17時までに以下のWebフォームよりお申し込み下さい。→ 申込を締め切りました。
趣旨
京都大学は世界に卓越した知の創造を行う大学として一層発展することを念頭に海外のトップレベル大学と連携をしており、チューリヒ大学とは2013年に大学間学術交流協定、2014年に学生交流協定を締結した。その後、医学分野や生命科学分野、植物科学分野などを中心に学術交流を深め、それらの実績を基礎に、2020年7月に戦略的パートナーシップ協定の締結に至った。戦略的パートナーシップは、両大学の学長のリーダーシップのもと、既存の共同研究関係の分野横断的な展開、新たな学術分野での共同研究を促進し、若手研究者を育成し、さらに教育交流を通じて、両大学の長期的な共同関係を構築しようとするものである。
チューリヒ大学との間では、共同研究および若手研究者の派遣・受入を助成しており、医学や植物科学、法学について活発な共同研究が実施されているほか、新たな研究テーマへの取り組みが開始されている。
本シンポジウムでは、共同研究者の体験談を交え、戦略的パートナーシップの実績を振り返るとともに、「データサイエンスと社会的インパクト」と題し、社会科学分野、自然科学分野で各々、データやAIが研究や社会全体に及ぼしうる影響および今後の課題について、共同研究の内容を紹介し、議論を行う。
各セッションでは、データサイエンスを基軸に戦略的パートナーシップが志向する分野横断的なアプローチを試みる。
プログラム
Day 1 (2023年3月7日)
ime (JST) | Session |
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9:30-10:05 |
開会式
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10:05-10:15 |
休憩
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10:15-11:45 |
オープニングプレゼンテーション~戦略的パートナーシップの軌跡と未来~
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11:45-13:15 |
お昼休憩
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13:15-15:15 |
Data Science and Social Science
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Day 2 (2023年3月8日)
Time (JST) | Session |
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9:30-12:30 |
Early Career Researchers’ Forum
発表者についてはアブストラクト集の22ページをご参照ください。
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12:30-14:00 |
お昼休憩
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14:00-16:30 |
Data Science and Natural Science
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16:30-16:45 |
休憩
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16:45-17:10 |
閉会式
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開催報告
「京都大学-チューリヒ大学 戦略的パートナーシップ ジョイントシンポジウム 2023:データサイエンスと社会的インパクト」を開催しました。(2023年3月7日、8日・於 京都大学)
京都大学はチューリヒ大学(University of Zurich)との共催で「京都大学-チューリヒ大学 戦略的パートナーシップ ジョイントシンポジウム2023」を京都大学にて開催しました。両大学は2013年の大学間学術交流協定以降活発な学術交流を推進し、2020年7月に両学長のリーダーシップのもとで戦略的パートナーシップ協定を締結しました。戦略的パートナーシップでは研究連携の分野横断的な展開、新しい学術分野での共同研究開拓、研究者の流動性促進などを目的にしています。
今回のシンポジウムでは再生医療、法学、植物科学や医療データなどの分野で行われてきた共同研究・教育交流の実績の紹介や分野横断的な議論、次世代研究者育成の実践、今後の展望についての検討などが広範に行われました。新型コロナウイルス感染拡大の影響により、過去数年間はオンラインでのイベント開催が主になっていたところ、今回は久しぶりの対面開催となり、本学とチューリヒ大学だけでなく学外諸機関を含め、2日間でのべ約100名の参加がありました。
シンポジウムは、湊 長博 総長の歓迎のご挨拶、チューリヒ大学のミヒャエル・シェープマン学長のビデオメッセージ、同クリスチャン・シュワルツェネッガー副学長のご挨拶、さらに来賓として出席賜った駐日スイス大使のアンドレアス・バオム氏によるご挨拶で開幕しました。続くオープニングプレゼンテーションでは、河野 泰之 副学長(国際戦略担当)が本学の戦略的パートナーシップの位置付け、チューリヒ大学との取り組みや実績を振り返りました。そして共同研究を行っている、本学の齊藤 博英 iPS細胞研究所(CiRA)教授らが登壇し、河野副学長と対話形式でラボ交流を通じた次世代研究者育成の成果や課題等について意見が交わされました。
メインセッションにあたる”Data science and social science“と”Data science and natural science”は初日と2日目の各々午後に行われ、初日は本学の羽深 宏樹 法学研究科附属法政策共同研究センター 特任教授、稲谷 龍彦 法学研究科 教授、愛知 靖之 法学研究科 教授らを含む両大学の法学の研究者に加えて実務家が登壇し、AIと法規制について日本、スイス、EUの事例を掲げて広く議論が行われました。続く2日目は本学の那須田 周平 農学研究科 教授や藤本 晃司 医学研究科 特定准教授らを含む、医学、植物科学、農学、法学の研究者が各々の研究がAIやデータとどのように関連しているかを挙げたのち、AIやデータで可能になったこと、AIやデータの使用にあたって留意すべきことなどについて問題点の提起及び共有が行われました。
また、2日目の午前にはECRs (Early Career Researchers)’ Forumと題し、次世代研究者によるピッチトークが行われました。開始に先立ち、在大阪スイス領事のフェリックス・メスナー氏によるスイスのイノベーションについて紹介がありました。その後、16名の研究者が自身の研究について3分で発表し、会場からの質問に応える形でディスカッションが行われました。戦略的パートナーシップで重要なミッションの一つとして掲げている次世代研究者育成を実践し、新しい共同研究の可能性を探るマッチングの機会となりました。
最後は稲垣 恭子 理事・副学長(男女共同参画、国際、渉外(基金・同窓会)担当)による閉会の挨拶があり、若手や女性を含む多くの研究者にとって更なる研究交流の場となったことへの喜びや今後の協働への期待などを語られ、盛況をもってシンポジウムは幕を閉じました。
湊総長とチューリヒ大学のシュワルツェネッガー副学長による開会のご挨拶
河野泰之副学長らによるオープニングセッションの様子
各メインセッションでのパネルディスカッションや発表の様子