【Interview】Experience of the DAAD-Kyoto University Partnership Programme towards SDGs
Abulaiti Mosha
Ph.D. Student, Department of Cardiovascular Surgery, Graduate School of Medicine
Host Institution in Germany: Leibniz Research Labs for Biotechnology and Artificial Organs (LEBAO), Dept of Cardiothoracic, Transplantation and Vascular Surgery, Medizinische Hochshule Hannover(​MHH)
Year of Award: FY 2020

Host Researcher in Germany: 

  • Prof. Dr. Andres Hilfiker, Leibniz Research Labs for Biotechnology and Artificial Organs (LEBAO), Dept of Cardiothoracic, Transplantation and Vascular Surgery, Medizinische Hochshule Hannover (​MHH)

Activity 

  • Acquiring new knowledge and skills

Aims: 

  • Building a new research network in German
  • Laying the foundations for a long-term research stay
  

 

only in Japanese, sorry

 

ハノーバー医科大学に渡航先を決めた理由は?

脱細胞血管グラフトなど、心疾患手術に用いる医療材料を実用化する最先端の研究が行われいるハノーバー医科大学の研究者とかねてから交流のある、升本英利先生(医学研究科・助教)や指導教員の湊谷謙司先生(医学研究科・教授)が渡航を勧めてくれました。

 

渡航の成果は?

当初の渡航目的であった実験手法の習得はもちろん、生物医学研究開発センター(NIFE Hannover)での最先端機器に関する知識だけでなく、センターの研究者との交流で広がった研究者ネットワークも大きな成果です。

 

報告書に書いてくださった「ワークライフバランスがとれた研究環境」とはどのようなものですか??

リモート会議に子どもと参加するメンバーがいたり、メンバーの誕生日をお祝いしたり、家族や仲間を大切にしていることを感じました。私も滞在中に誕生日をお祝いしてもらいました。研究時間を確保するために動線が工夫されていて、研究施設と病院、食堂の間が移動しやすくなっていました。また研究室の前にカフェテリアがあって、いつでもコーヒーを飲みながら意見交換や議論ができたり、会議の際もお菓子が用意されていたり、リラックスした雰囲気の中でこそ仕事の効率が上がるのではないでしょうか。

 

ドイツで素晴らしい経験をされましたが、コロナ禍での渡航の実現にあたり、京都大学の所属研究室からのサポートはありましたか?

はい。研究室の秘書の佐藤さんは渡航の準備の際だけでなく、現地で問題が生じた時にも直ちに対応してくださいました。湊谷先生からは「研究も大切ですが、折角だから時間を作ってドイツも楽しんでください」という温かいメールを頂戴し、大変嬉しく思いました。升本先生にはドイツでの住居の手配に加えて、常に生活や研究上の悩みの相談に乗っていただきました。この場を借りて両先生、佐藤さんに感謝を申し上げます。

 

日本に帰国してからの交流はどうですか? 再びドイツへ渡航する希望はありますか?

オンラインによる研究交流を続けながら、ホライズン・ヨーロッパ(Horizon Europe)等への応募を検討しています。今回の渡航を通じて、ドイツと日本の研究環境の違いを知り、大きな学びになりました。将来またドイツで研究をして、日本とドイツの研究の架け橋となりたいと思います。

 

今回の滞在は今後の研究者としてのキャリアにどのような影響を与えると思いますか?

異なる背景の研究者と交流して良い人間関係を築けたことは、今後の共同研究やネットワークの構築に大きな意味を持つと思います。また、生涯をかけて研究に打ち込む研究者の姿を見たことで、自分も目標に向けて継続的に取り組む必要性を感じました。

 

どんな研究者を目指しているのですか? 研究の目標は?

臨床にも研究にも取り組む湊谷先生や升本先生がロールモデルで、iPS細胞技術とドイツで学んだ脱細胞化技術を融合して、重症心疾患で苦しんでいる患者さんの完治に貢献できる臨床応用に向けた研究をし、研究経験を重ね若手研究者を育成できる国際的なリーダーを目指しています。

 

 

もっと詳しくインタビューを読みたい方は、こちら!(1.2 MB)

 

 

Profile of Dr. Abrati Mosha

He was born in Urumqi, Xinjiang Uygur Autonomous Region, China. He came to Japan in 2016, was serving as a trainee at the Graduate School of Frontier Biosciences, Osaka University, and entered the doctoral program at Graduate School of Medicine, Kyoto University in April 2018. He conducts his research activities under Assistant Professor Hidetoshi Masumoto, Head of the Research Division of Cardiovascular Surgery, Graduate School of Medicine, Kyoto University.