ラオスとの連携について(ラオス国立大学と部局間協定を締結しました)

   京都大学ASEAN拠点/JASTIP*は、当該地域で行われる部局の研究活動を支援しています。例えば生存圏研究所 渡辺隆司 所長・教授代表のe-ASIA研究課題「サトウキビ収穫廃棄物の統合バイオファイナリー」では、京都大学生存圏研究所・エネルギー理工学研究所・エネルギー科学研究科、タイとインドネシアの研究機関に加えて、ラオス国立大学からDr. Keonakhone Khounvilayが参画しています。また、2019年3月のASEAN NEXTおよび4月のSTSフォーラムでは、JASTIP福原隆一コーデイネータらが、ラオス科学技術省ASEAN課のKousim Chanthapanya課長と地方電化等について情報交換する機会に恵まれました。

上記が契機となり、2019年6月に京都大学エネルギー理工学研究所の大垣英明教授がラオスを訪問し、ラオス国立大学工学部と部局間協定調印式を行いました。これにより両大学間での教員や学生交流に加え、2018年に終了したSATREPS『低品位炭とバイオマスのタイ国におけるクリーンで効率的な利用法を目指した溶剤改質法の開発(京都大学・モンクット王工科大学トンブリ校)**』で使用していた実験機材の供与や、複数国での共同研究の促進を通じて、更なる日ASEAN間の研究連携強化を目指します。タイ国立科学技術庁にあるJASTIPのWP2「エネルギー・環境分野」にとっては、ラオスでのサブサテライト拠点の設立となりました。

この動きには、ラオス科学技術省も大きな期待を寄せています。翌7月にはインドネシアにてASEAN-COSTI-76および第10回日ASEAN科学技術イノベーション委員会が開催され、Houmphanh Intharath副大臣、Phouthanouthong Xaysombath計画協力局副局長、およびKousim課長と、JASTIP福原コーデイネータ、ASEAN拠点の斎藤URAが活発な意見交換を行いました。ラオスは来年6月のASEAN-COSTIホスト国であり、先述e-ASIAのテーマである代替エネルギーにも関心が高いことから、引き続き関係各国の省庁・アカデミア・民間企業との協働を目指します。

関連リンク:

JASTIP: http://jastip.org/

SATREPS**: https://www.jst.go.jp/global/kadai/h2504_thailand.html

掲載写真とキャプション:

(左)部局間調印式: 前列左より大垣英明教(エネルギー理工学研究所)、前列右Kamphousi Southisombat工学部長・准教授(ラオス国立大学)、後列左から2人目Dr. Keonakhone Khounvilay (ラオス国立大学)。後列左より4人目福原隆一コーデイネータ―(JASTIP)ほか。

 

(右)日ASEAN科学技術委員会:各国使節団の集合写真。後列左より福原コーデイネータ―と斎藤URA。

(左・右)日ASEAN科学技術委員会:左に、熱心に耳を傾けるラオス使節団のHoumphanh副大臣らと、右にて、ラオスでのサブサテライト設立を報告する福原コーデイネータ―。

 

 


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