「国立台湾大学-京都大学-ハンブルク大学 戦略的パートナーシップ トライラテラルシンポジウム2024 」を開催しました。(2024年11月18日、19日・於 国立台湾大学)
京都大学は国立台湾大学及びハンブルク大学との共催で「国立台湾大学-京都大学-ハンブルク大学 戦略的パートナーシップ トライラテラルシンポジウム2024」を国立台湾大学にて開催しました。国立台湾大学とは2005年に、ハンブルク大学とは2017年に大学間学術交流協定締結以降、活発な学術交流を推進し、2020年にはそれぞれの学長のリーダーシップのもとで戦略的パートナーシップ協定を締結しました。戦略的パートナーシップでは研究連携の分野横断的な展開、新しい学術分野での共同研究開拓、研究者の流動性促進などを目的にしています。
国立台湾大学、ハンブルク大学、京都大学はそれぞれの大学を相互にSP校に認定しており、今回、初めて3大学による共同シンポジウムを行いました。今回は、2日間を通して合計で約100名の参加がありました。
シンポジウム初日は、国立台湾大学のWen-Chang Chen 学長、ハンブルク大学のJetta Frost 副学長および湊 長博 総長の挨拶で開幕しました。続く執行部によるプレゼンテーションでは、国立台湾大学のShih-Torng Ding 理事、ハンブルク大学のJetta Frost 副学長、本学の椹木 哲夫 理事・副学長(研究倫理、研究公正、研究規範、国際交流担当)が、各大学における若手研究者への支援や、キャリア支援について発表を行いました。発表の後には、本学の河野 泰之 副学長(国際戦略担当)や田渕 あゆ 医学研究科博士課程学生の他、各大学から教員や若手研究者が登壇し、アカデミックキャリアについてパネルディスカッションが行われました。
初日の午後にはRoyal Palm Lectureにて湊総長が登壇し、「The Coming of Aging Society: Immunity of Aging and Aging in Immunity」という題目で、高齢化社会が直面する課題に対する免疫学の役割について発表しました。約250名が参加し、質疑応答の時間には、国立台湾大学の教員や学生と活発な議論が繰り広げられました。
シンポジウム2日目には5つの分科会が実施され、Renewable energyでは古川 修平 高等研究院 物質ー細胞統合システム拠点(iCeMS) 教授、Environmental Studiesでは森 晶寿 地球環境学堂 准教授、Wellbeing of Societyでは上田 祥行 人と社会の未来研究院 准教授、Health Care Management and Economicsでは今中 雄一 医学研究科 教授、Flood/Disaster Preventionでは山口 弘誠 防災研究所 准教授 が本学の研究代表者を務めました。各分科会にて参加者が研究発表を行い、分野横断的な議論や、今後の共同研究に向けた展望等について語られ、盛況のうちにシンポジウムは幕を閉じました。
国立台湾大学のChen学長と本学の湊総長による開会挨拶
ハンブルク大学のFrost副学長と本学の椹木理事による発表
アカデミックキャリアに関するパネルディスカッション
Royal Palm Lectureにおける湊総長の発表
各分科会の様子
集合写真