職員の海外派遣


京都大学では、「職員の国際化」を推進する目的から、職員の海外派遣、海外勤務経験の向上を推進しております。北米地域における本学独自の研修プログラムについてご紹介するとともに、参加者の声をお届けします。

*所属は、渡米直前/受入時のものです。

「京都大学若手人材海外派遣事業 ジョン万プログラム」参加者

主に若手職員を対象に、海外の高等教育機関、学術機関及びNPO法人等での国際的な業務を通じて、国際業務力のさらなる向上を目指すとともに、そこで培われたグローバルマインドと人的ネットワークを基盤として、本学の国際化を牽引しうる人材の育成を目的とした研修プログラムです。

参加者からのメッセージ

 参加者名:西村 綾
 所属:企画・情報部国際交流課
 研修先:Halcyon等
 研修期間:2019年10月~2020年6月

メッセージ

 研修期間中は、基本的に週4日をHalcyon、残り1日を北米拠点で勤務していました。
 Halcyonは、社会をより良くすることを目指す起業家やアーティストの活動を支援する非営利法人で、世界中から集まった起業家たちが、5カ月間住み込みで、各分野の専門家によるレクチャーやメンター、ネットワークイベント等のプログラムに参加します。Halcyonでは、ほかのスタッフと一緒に、プログラム全般の準備・実施を行い、プログラムにも一緒に参加していました。大学とは全く別の組織で、様々な国の人々と交流できることが大きな魅力で、多様な文化や考え方を肌で感じ、同時に、社会を変えようとする前向きなアイディアやエネルギーに、日々刺激を受けました。
 北米拠点では、北米拠点所長とともに、関係機関とのミーティングを行ったり、様々なイベントに参加し、北米での京都大学のプレゼンスを向上させるための活動を行ってきました。日本や日本の大学に関係のある機関、京都大学の同窓生等とネットワークを築き、京都大学の北米における窓口としての役割を果たしてきました。
 二つの異なる機関で働くことで、幅広い業務を体験し、学内外の様々な人々と交流を深めることができました。アメリカは日本よりはるかに多くの人種・国籍の人が集まっているため、自然と多様性が受け入れられ、各「個人」やその考えが尊重されているように思います。京都大学が世界に開かれた大学として魅力的に感じてもらえるよう、これからの国際化を担う職員の一人として、常に様々な考え方や可能性、違いを認め、それらを柔軟に受け入れる姿勢を持ち続けていきたいと思います。

 

 

「京都大学とカリフォルニア大学デービス校(UCD)との覚書に基づくインターンシッププログラム」参加者

UCDとの覚書に基づき、毎年交互に1名の 職員をインターンとして相⼿⼤学に派遣し実務を行うプログラムです。⼤学の国際化を牽引する事務職員の育成とともに、国際戦略上の⾼度な情報収集を行います。

参加者からのメッセージ

 参加者名:村上 史歩
 所属:附属図書館 学術支援課学術支援掛
 研修先:UCデービス
 研修期間:2019年10月1日~2019年11月30日

メッセージ
 このプログラムの大きな特徴は、自身で研修テーマおよび調査計画を設定することが求められる点、1週間までを目安として、UCDの近郊の機関への訪問調査を行うことができる点にあると思います。基本的には自主性が尊重されますが、研修中は多くのミーティングやイベントに参加する機会を提供してもらえるため、様々なことに挑戦し、視野を広げることができます。
 私はUCDの図書館で2ヶ月間、オープンアクセスおよびオープンサイエンスに向けた先進的な取り組みについて調査を行いました。具体的には、各種ミーティングへの参加、インタビュー、ウェブ等での情報収集を通して、学術出版に関わるオープンアクセス支援、機関リポジトリの運用状況、著作権に関する支援等について学びました。そのほか、図書館内の各部門の担当者にインタビューし、幅広い業務分野に関して理解を深めることができました。また、職場の雰囲気や仕事に対する姿勢も日本とはかなり異なっており、参考にできる部分が多々あると感じました。
 今回のプログラムを通して、職場の方々はもちろん、ホームステイ先のご家族や、日本に興味を持つUCDの学生たちと交流できたことも、私にとって大変価値のある経験となりました。さらに、多くの方々が日本人や日系人の知り合いを紹介してくださり、人のつながりの輪が広がっていくのを実感しました。今後の業務においても、そのつながりを大切にして、本学の国際化と発展に貢献していきます。

 

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