清水 美幸 (しみず みゆき)
所属:総務部人事課
期間:平成27年4月から平成27年9月(約6ヶ月)

 事務職員として初の半年間という長期でのドイツ滞在を通して、沢山の貴重な経験をさせていただきました。欧州各地への出張が多く、拠点滞在のURAと一緒にベルリン、ハンブルク、アーヘン等のドイツの都市や、オランダ、イギリス、フランス等ヨーロッパ諸国の機関を数多く訪問しました。また、高等教育フェアに参加する機会に恵まれました。訪問先では本学や拠点の紹介を行い、大学間連携に関する協議や聞き取り調査を行いましたが、多くの場を経験することで英語での協議に対して緊張を抱かなくなりました。出張後にはそれらの内容を報告にまとめ、京大本部とのスカイプ会議等で報告を行います。 出張以外で印象深い業務としては、京大への留学を控えたハイデルベルク大の学生に対する事前説明会を開催し、京都での学生生活に関する発表と、事前質問に対する回答の発表を行ったことです。これまで留学業務に携わったことがなかったため、事前質問への回答案を作成し、京大本部の担当掛に確認していただき、回答案を英語にして・・という作業を短期間で行うことに苦労しましたが、終了後のアンケートではQ&Aセッションが一番好評であったという声が寄せられ、学生の役に立てたというやりがいを感じることができました。

 休日には様々な都市を訪問し、観光を楽しみました。ハイデルベルクの街自体が川と城塞の間に広がる素晴らしい景観をもつ観光都市ですし、またネッカー川周辺には古城や中世の街並みの都市も多く存在し、古城で鷹の飛行ショーが楽しめたりします。少し足を伸ばして、フランスのアルザス地方やドイツ北部のハーメルン、南部のフュッセン等々、ヨーロッパの可愛らしい街並みを、若干飽きるくらい(帰国してから改めて考えるとなんと贅沢なことかと思いますが・・)堪能することができました。 平日は、語学学校の英語の夜間クラスに週2回通っていました。日本の英会話教室と異なり、ドイツ人、タイ人、スペイン人等、異なるバックグラウンドを持つ人達がいるため、1つの話題にも多くの意見や事情を聞くことができる点が非常に面白かったです。 ドイツ語については単語や基本フレーズを独学したのみで、会話レベルに至らなかった点は少し後悔が残りましたが、ドイツで沢山売られている日本の漫画のドイツ語版を購入し、日本語版と比較しながら読んだりするのは、勉強にも趣味にもなり楽しい経験でした。

 海外拠点では、「京都大学の代表」として業務を行うため、留学関連のことも研究関連のことも、何でも聞かれる機会があり、日本での通常の所掌という概念に拘っていては仕事になりません。逆に、「事務職員としてはこれをやっていれば良い」という枠もないため、戸惑うこともありましたが、とりあえず何でも積極的に関与してみようという精神で色んな場所に関わったことで、点と点が繋がって線になるようにだんだんと全体像が見えてくる体験がありました。 派遣以前は、自分の業務に直接関わらない情報収集や人脈作りに関して、何の役に立つのだろう・・と消極的でしたが、海外拠点での仕事を通して、自分の業務の幅を狭めず広い視野で仕事をすること、また、積極的に外部と関わって情報収集を行うことの重要性を実感しました。 帰国後は、教育推進・学生支援部教務企画課教育プロジェクト推進室に配属になり、引き続き海外大学との連携を担う仕事に就きました。拠点滞在時に得た知識、人脈に繋がりが深い業務であり、まさに点と点が繋がるような思いを早速味わっています。


留学フェアでの様子


留学説明会でのプレゼン


旅行中の電車にて

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