この点を踏まえてロペズ准教授は、地域研究を「固定化された研究分野」ではなく、「アリーナ」と定義しました。 そして、田中耕司教授(CSEAS元所長)「同じ釜の飯を食っている」という言葉を引用しながら、すなわち同じ地域で研究する研究者たちが互いに協力し理解し合う可能性を強調しました。この視点は、人文科学、社会科学、自然科学、医学といったさまざまな研究分野間の橋渡しとなり、対話を促進します。
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| 神野智世子(京都大学欧州拠点)とサビーネ・シェンク (ハイデルベルク大学京都オフィス)の挨拶 |
質疑応答の様子 |
続いて、研究ネットワークの形成と学際的共同研究に関する調査結果を発表しました。数千ものデータベースエントリーを用いて地域研究の共同プロジェクトを特定し、参加している研究者間のつながりを可視化しました。ロペズ准教授は、このようなネットワークがどのように発展していくかを示し、自身の研究分野の枠を超えて常に積極的に活動する「ハブ研究者」の重要性を強調しました。ロペズ准教授は、清潔な飲料水へのアクセスなどの例を挙げ、民族学者、医療専門家、工学研究者といった多様な分野の専門家が共同で問題解決に取り組むプロジェクトを紹介しました。
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| 講演中の様子 |
最後に、ロペズ准教授は研究者の経歴とインタビュー結果を紹介し、学際的な分野に対する理解と貢献を示すとともに、この分野の成功に不可欠な多様性の重要性を強調しました。
解説では、スプレンガー教授がロペズ准教授の発表について、ドイツの状況と比較しながらコメントを述べました。さらに会場参加者も含めて地域研究の本質と将来など幅広く両氏が意見を交換しました。
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