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講師: Marco Del Din 博士後期課程 (ハイデルベルク大学 Graduate School for the Humanities and Social Sciences) コメント: 木下千花 教授(京都大学 人間・環境学研究科) 日時:2026年3月24日(火) 18:30〜20:00(受付開始 18:15) 会場:京都大学 吉田国際交流会館 南講義室2(1階) 申込:info(at)huok.uni-heidelberg.de 言語: 英語 |
要旨
1985年にHIV ウィルスが初めて日本国内で確認されてからも、日本ではエイズ・アクティヴィズム(エイズに対する差別的な政策等に対する抗議運動)は当時、ゲイコミュニティが社会的に疎外されていたこともあり、そのような事態を恐れた活動家や行政が沈黙するなど⻑く抑圧されていた。その後、1990年代に入って女性蔑視や外国人排斥、さらにアジアのクィア(既存の性のカテゴリーに当てはまらない人々のこと)映画が台頭してきたことで社会通念が変化し、エイズにも大きな関心が寄せられるようになり、芸術やパフォーマンスを通じた新たな活動形態が生まれた。
ドラァグクィーン映画ダイヤモンド・アワー(1994年)はその流れで誕生したものであり、型破りの構成とキャンプ(不自然で人工的で誇張された表現)的演出で、病との闘いや京都のドラァグの絆を描いている。主人公を演じた京都出身の芸術家古橋悌二(ミス・グロリアス)は 1992年に自らのHIV感染を手紙の形式で公表し、京都および関⻄の芸術家・クィアコミュニティで議論を巻き起こし、創作活動に影響を与えていた。
今回のレクチャーでは、本作のキャンプ的美学、つまり人工的で誇張された表現を検証し、クィアやフェミニストの映画によるエイズ関連スティグマへの抵抗を考察する。同時に本作が、制作当時の背景、ドラァグ、日本随一のロングランを誇るドラァグショーDiamonds are Foreverのアクティヴィズムを凝縮した、地域のクィア・アーカイブとして機能している様相を示す。
プログラム
| 18:30 | 開会挨拶 |
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18:35
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レクチャー Marco Del Din氏(ハイデルベルク大学 Graduate School for the Humanities and Social Sciences) 「エイズの破壊をドラァグの視点から読む-映画『ウルトラ・ダイヤモンド・アワー』考察」 |
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19:25
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コメント 木下千花教授 (京都大学 京都大学人間・環境学研究科) |
| 19:45 | 質疑応答、ディスカッション |
| 20:00 | 閉会 |
参加登録
2026年3月23日(月)までに氏名、所属機関を記載の上、以下のメールアドレス宛ご連絡ください。当日参加も歓迎します。
ハイデルベルク大学京都オフィス(HUOK)
メール: info{at}huok[dot]uni-heidelberg.de
※日独ジョイントレクチャーは、京都大学欧州拠点とハイデルベルク大学オフィス京都の両拠点が、京都大学とハイデルベルク大学の学術交流の深化発展を目指し、不定期に開催しているものです。



